白票

♪白色票、108票〜、青色票、125票〜


といえば御存知「連立政権の扇の要よ」「靖国には私は毎月参拝しています」発言でおなじみ、扇千景参議院議長の郵政民営化法案否決時の名調子ですが。


白票というのは、選挙にいった際に選ぶ候補者がいないときに投ずるもので、要するに投票用紙に何も書かないで箱に入れちゃうことです。これは、現行制度では棄権票、つまり選挙に行かないでレジャーや仕事などにいそしんだ場合の一票と同じ事になります。白票の方が有効投票より多くても、選挙が無効にならないんですね、今の時点では。実際、白票を投じると与党に有利だ、と主張する向きもいらっしゃいます。


しかし。


国政選挙は学級委員の選挙ではありません。今決めたことが今だけを律するわけではないのです。ということは、支持政党や支持候補者のいない人は白票を投じに投じることで、将来的に白票が有効投票より多い場合には選挙を無効とせざるを得ない世論を形成することができます。選挙制度改革がこれほど直接的にできる手段もないでしょう。というわけで、


投票権のある人はとにかく選挙に行きましょう


選挙はテストではないので正解はありません。正解を選ぶことが強迫観念化している我々ですが、ここはグッと奮い立って自分の選択を表明してみましょうよ。


第42回衆議院議員選挙*1では全国平均の投票率が6割ちょい*2なのに、その一年後に成立した小泉内閣の発足時支持率が7割を超えたりしている*3のはおかしいじゃありませんか。選挙にも行かずに内閣だけ支持したりするのを議院内閣制とはいわないでしょう、いくら何でも。

*1:今回は第44回

*2:2000年6月・小選挙区選 64.45% 比例区選 62.49%

*3:2001年5月・72.8%