夢現
いくら寒くてもホットカーペットをつけっぱなしで寝ると干物になってしまうので消して寝たらジワジワと寒くて寝られない。寒いと思考が断片化するので、夢現でろくな事を考えない。だいたい私は寝入りばなにはろくな事を考えないので、よく聞く「枕元にメモ帳」などという愚行(これをやりすぎると精神を病む場合もあるらしい)をかつてやっていた時などは朝目覚めて見たメモ帳に「世界を平和にする妙法」とか「鉛筆の上手な削り方」とか書いてあって(しかもその詳しい内容は全く書いてない)慄然としたものであるが、今日の断片思考もちょっとすごいもので考えているとますます寝られないので書き出しておく。
昨晩医学・明日提出の医療概論のレポートの題材となるレジュメ「生殖医学の歴史」を読んでいたら、何故か国産み神話の伊邪那岐命と伊邪那美命の事が取り上げられていたのが発端である。さすがは神の国日向であるなあ、などと感心していたのは数時間前。
今しがた布団の中でハタとその事を想起
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「伊」つながりでなぜか伊丹十三の事を想起
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「伊丹」と「十三」を分割
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阪急電車を想像
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「伊丹←→十三」と書かれた通勤定期券を駅員に見せる伊丹十三を想像
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その定期券を伊丹十三に玄関口で手渡す宮本信子を想像
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伊丹と十三の間を通勤する伊丹十三の営む家庭生活を想像
頭の中が収拾つかなくなってしまったのである。実に下らない。情けないほど下らない。下らないのであるが、実際に伊丹から十三に通勤している人もいるのかもしれない、と思ってYahoo!の路線検索をかけてみたところ、
所要時間26分、運賃片道220円、6ヶ月定期は43740円だそうで、これは全くあり得る話なのであった。十三から伊丹に通う人は英語式になるわけである。
と、すると、伊丹一三→伊丹十三の改名(いま調べたらこれにはマイナス「一」をプラス「十」にする、という意味があるらしいが、それはそれで下らない理由だ)には阪急からいくらか出ていたりもするのだろうか。