背痛
一昨日は紅葉狩り、昨日は学園祭と秋を満喫していたら、今朝は背中が痛くてたまりませんでした。
作家、永沢光雄(ながさわ・みつお)氏が1日午前2時、肝機能障害のため東京都新宿区の自宅で死去した。47歳。仙台市出身。葬儀・告別式は5日午前10時から新宿区新宿の正受院で。喪主は妻恵(めぐみ)さん。
劇団活動や雑誌編集を経て執筆活動に。風俗やスポーツ関連のノンフィクション作品を手掛け、96年のインタビュー集「AV女優」で注目された。
02年に下いん頭がんの手術で声帯を切除。闘病生活をつづった「声をなくして」を出版した。ほかの著書に「風俗の人たち」「すべて世は事もなし」など。
我が家に来たことがある人は、書棚の一番上の文庫本コーナーに「AV女優」という本と「風俗の人たち」という本が並んでおいてあるのに気づいたかもしれません*1。何も私がそちらの道を極めようと研究している、というわけではなく、あれは永沢光雄のルポライターとしての出世作なのでした。
AV女優情報としてはあれほど役に立たないものもありません*2が、90年代を代表するルポライターといえば永沢の名がすぐに思い浮かぶ、私にとっては記銘すべき作品です。わけのわからぬ不定愁訴に悩まされていた頃、紹介された病院からの帰り道に軽い弾みで荻窪・ルミネの本屋で購入、そのまま中央線を立川まで乗ってモノレールで帰る道すがらに読破したことまで覚えています*3。なぜかその日の天気の肌触りや乾いた空気が鼻の穴をくすぐる感じや、腹も減っていないのに行きがかり上食べた荻窪駅前の中華料理と焼き鳥の味、電車に乗る時に勢いで2本買い込んだブラックの缶コーヒーが不味かったのもはっきり覚えています。
私がのほほんと暮らしている間に、その永沢光雄が死んじゃっていたのでびっくりしました。びっくりして市立図書館に永沢の著作を借りに行ったら、もっと驚くことに主要な作品*4がすべて揃っていました。
写真は図書館からの帰り道に撮ったものですが、この構えはどうみても野球の練習です。
合掌