雑談

先生、人生に無駄はありませんね。

生化学実習では、「37℃で1時間恒温」とか、「氷上にて30分放置」とか「PCRを30セット、約1時間半」とか、要するに待ち時間が多いのですね。で、来るべき2月の試験に向けて皆さん試験勉強などをしているのですが、私は今日は教授と雑談。

  • jcjil:「カリキュラム、きついですよ、先生」
  • M教授:「ほう?」
  • jcjil:「みんな、3年生になれるかどうか必死です」
  • M教授:「ほうほう」
  • jcjil:「1年次と2年前期、あれだけ暇だった時に専門科目がもっと入っていれば…」
  • M教授:「みんなそう思っていたのか!われわれは気づかなかった」

ということで、今週木曜日に教務委員長・共通教育委員長・大学教育改革推進センター長のお三方*1を招いて、2年生の意見を聞く大公聴会が開かれることになりました。我が校ではカリキュラム一新以降様々な問題が起きているので、そのことを中心に学生の意見を採り入れたカリキュラム運営を行いたい、という教授たちの意思が、学生には届いていなかったわけです。


何故こういうことが起きるか。


我が校には、学生自治会が存在しない、というのが一つの理由です。もちろん、所謂「大学自治会」というと特定思想団体の細胞*2と化している場合の方が多いのですが、学費値上げなどの案件に関しては一定の成果を上げる仕組みであることは確かです。かといって、私自身が自治会を立ち上げる気はありません。忙しくてそれどころではないからです(と、ここで無限ループに陥る)。


二つ目の理由として、学生は教員に意見しない、という不文律を学生側が作っている、ということがあげられます。それには様々な要因があるでしょう。曰く、「言ってもしょうがない」、曰く、「めんどくさい」、曰く、「誰かが言うだろう」、曰く、「先生の方から気づくべきだ」、曰く、「僕らの努力が足りないからだ」、曰く、「たてついたら成績が下げられるかもしれない」…etc, etc。


ここでお定まりの「日本人は…」という話に持っていくことは十分可能なのですが、残念ながら、私は水煮の蛙になるつもりはありません。


鉄の小部屋のその壁を、確かに感じてしまったからです

*1:いずれも教授

*2:いや、単なる比喩として