憂愁

小面や秋の愁いを片頬に

憂は夏に似ているけれど、愁には秋が入っていますね。


夏から秋にかけてのこの季節*1、私は苦手です。天高く馬肥ゆる秋、などと申しますが、その高くてどこまでも青い空に吸い込まれていくような感じはちょっと名状しがたいものがあります。浮世離れしたくなってしまう、とでも言いましょうか。地に足がつかない、とでも言いましょうか。


摂氏14度ぐらいが、一番頭が働く温度だと聞いたことがあります。通常は肯定的にとらえられるこの話ですが、私の場合頭が働きすぎていらないことまで考えてしまうようです。ふと夏の熱気と喧噪と放埒が狂おしいほど懐かしくなるのです。


そんなことを言ってはいられないほど忙しい、というのが唯一の救いでは、あります。

*1:宮崎はやっと涼しくなり出した