醸造
二泊三日の東京滞在を終えて、空港に着いたのは朝9:30すぎ。一駅だけ「特急にちりん」に乗り、最寄りの駅に着いてホームに降り立つと、
朝ご飯よ、起きなさい…
とでも言わんばかりの、炊きたてのご飯の香りがこれでもかと漂っている。朝10:00すぎてこんなに一斉に近隣の住宅で大炊飯大会が行われているはずもないのだが、それにしても思わずお腹が空いてしまうほどのものすごい香り。
香りの源は、駅の隣の工場らしき建物であるとすぐに判明したのだが、こちらが何を作る工場なのかは全く書いてない。私はこのときけっこうな荷物を抱えていたので、工場のまわりをうろうろ回って調べるわけにも行かないし、第一そんなことしたらいかにも怪しまれる、ぐらいのことはわかっているので、それとなく通り過ぎつつ様子をうかがうと、炊飯の湯気に煙りつつ
- 醸造
- 農協
- 米穀
などのキーワードが通函やコンテナに見受けられる。そして奥の方にかすかに聞こえるこの食欲をそそる香り…
明らかに酢だよ。
な・る・ほ・ど。だから、「赤江酢踏切」って言うのか。でもそれはあまりにもあんまりではなかろうか。