平易

はてなダイアリー内でサーフィン*1してたら、こんなものを発見


アメリカで使われている参考書6冊セット


中曽根首相プエルトリコ発言*2は政治問題を引き起こしたが、彼は全く的はずれなことを言ったわけではないので、それが証拠に叩かれている。つまり何が言いたいかというと、アメリカの公教育における知的水準は見事に二極化しているので、普通高校においても習熟度別に4つのクラスに分けざるを得ない状況なのであった。今の日本みたいですね、やはり此方は彼方に20年遅れていたか、なるほど。


話戻して、そういうわけで、当然教科書はこれ以上ないぐらい平易に書いてあるわけで、その教科書をさらにかみ砕いて説明してある参考書ともなると、「もういいってば!」と言いたくなるほどわかりやすくできている。第一、日本では中学校まで出ていれば一応社会に出て働いて暮らしていけるようにカリキュラムが組まれている(はず)だから、基礎知識としての英語も(向こうの)中学生レベルで十分なのである。まずはその基礎を固めておいてから、興味のある分野についての専門知識を仕入れればよろしい。


たとえば、「139分の71」を英語で言うと、[71 over 139]である*3、といった具合に。


アイスクリーム・サンデエがどうした、などといったバカバカしいお話を読ませて(あまつさえ暗記させて)なまじ出来た気にさせるぐらいなら、中学生には向こうの小学生の、高校生には向こうの中学生の教科書を読ませるほうがどれだけいいか。日本の大学受験英語など、きちんと訳してしまえば所詮高校受験の国語レベルなのだから。

*1:古いな、ザッピングとでも言おうか

*2:1986年8月22日、自民党の研修会で中曽根首相が「アメリカには黒人とかプエルトリコとか、メキシカンとか、そういうのが相当おって、平均的にみたら(知的水準が)非常にまだ低い」と発言

*3:実際に算用数字で分数を書いてみると一目瞭然