困憊
「べつになにもしていないはずなのにつかれるのは、やはりまえのひによふかしをしたからでしょうか、せんせい?」
なぜ、次の日が一限なのに、夜更かしするのかしら。
「やすみのひはひるまでねてしまいます。だからよるねられないのです。」
あら、ずいぶん怠惰なのね。
「というより、やすみのまえのひに、よし、あしたはゆっくりねられるからよふかししてもへいきだぞ、とおもって、いろいろやってしまうのです。」
色々、って?
「えーと、・・・・あまりよくおもいだせません。」
ほら、ね。大したことしてないのよ、夜更かししてたって。
やっぱり、きちんとした時間に寝て、きちんとした時間に起きるべきなのよ。
「はい・・・。」
人間様らしい生活を、すべきなのよ。
「・・・。」
わかった、もういいわ。で、きょうはなにをしたの?
「今日は水曜日なので、一限から2時限連続で機能生化学、その最後に小テスト、という名の26問のテストがあったのでヒイヒイ言いながら解きました。」
「昼食もそこそこに午後は2時限連続で組織学・解剖学・生化学の勉強会をしました。勉強会では解剖学を担当しているので今週月曜の授業をまとめてレビュー、来週から始まる骨学自主小テストの割り振りなどをしました。」
「さらに17:00からは漢方初学者向け講習第2回:陰陽五行説を講じました。」
あら、それはたいへんだったのね。でも、らいねんはもっとたいへんよ、きっと。
「でしょうね。」
だいじょうぶかしら?
「環境が人を作る、といいますから。」
そうね、そうだと、いいわね。
ほんとにね。<
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