経過
私が引く風邪の経過はいつも決まっている。
- 鼻がむずむずして鼻水、鼻づまりとなる
- そのまま寝るから口呼吸になって喉が痛くなる
- 熱が出始め、鼻の症状治まる
- 喉の痛みから気管支炎へと移行
- 痰の絡んだ咳が続く
- 空咳になる
- 快癒
食欲は減ったことがありませんので、よく医師に「そんなに食べていたら風邪の菌が元気いっぱいになっちゃうから少し食べる量を減らしなさい」と叱られるのが常です。それぞれの段階にそれぞれの対処法はあるのですが、どこかで停まるわけではなく素早く経過させることが風邪を治す妙法であるわけですが、今回の風邪は
- 鼻がむずむずして鼻水、鼻づまりとなる
- そのまま寝るから口呼吸になって喉が痛くなる
までは一緒だったのだけど、その後
- 熱が出ない代わりに、強烈な回転目眩と吐き気が起こる
- 無理して何か食べてしまうとすぐに目眩が起こって吐く
- 頭が重い
- 顔が赤い
- ゲップがでる
- 気管支炎に移行しない
と、初物づくしの経過だったので、もう何もやる気が起きなくなってぐずぐずと休んでばかり。一日がこんなに短いかと思うほど寝てばかりで、あげくの果てに
医者へ行くのはおろか薬を飲むことさえ忘れている始末。
今朝ハタと思い立って常備薬から2種類飲んでみましたら、軽い発熱と気管支炎への移行あり、何故かちょっとほっとしたのでありました。また寝ます。
飲んだお薬
クラリス→抗生物質(大正製薬)
麦門冬湯→漢方製剤(ツムラ)
麦門冬湯について(ツムラホームページより)
- たんを切りせきを和らげます。
- のどの乾燥感や違和感をとります。
組成
麦門冬湯に関する中医学的解説
- 麦門冬湯は、漢方の原典と言われる中国の「金匱要略」に記載されている薬方です。のどの乾燥感・刺激感があって咳き込む、痰は出ないが からんで切れにくいといった咳に用いられます。
- 麦門冬で肺胃の陰液を滋潤して熱を冷まし、粳米・大棗・甘草・人参で補気健脾・清津して麦門冬を助けます。辛温で燥性の半夏を加えると、滋潤薬により半夏の燥性と温性が消失し、半夏の燥性により滋潤薬の粘滞性が除かれ、半夏のもつ降逆下気の効能により咳を止めます。
- 効能:陰益気・補益肺胃・降気
- 気陰両虚:慢性の咳嗽(咳こんでなかなか止まず顔が紅潮することが多い)・咽喉の乾燥感と刺激感・少量の粘痰あるいは無痰・口渇などの肺陰虚の症候と、息ぎれ・疲れやすいなどの気虚の症候がみられる。舌質は紅で乾燥・舌苔は少い・脈は細数。
- 胃気陰両虚:口渇・咽の乾燥感・乾嘔・吃逆・食欲不振・便がかたいなどの胃陰虚の症候に、元気がない・疲れやすい・息ぎれなどの気虚の症候をともなう。舌質は紅で乾燥・舌苔は少いあるいは半載剥苔・脈は細数。肺胃の両面の症候が同時にみられることも多い。
- 臨床応用:慢性気管支炎・慢性咽喉炎・肺結核・気管支拡張症・慢性胃炎・萎縮性胃炎・熱病の回復期などで、肺胃の気陰両虚を呈するもの。