歯髄

歯医者の敵、画竜点睛を欠く

長いことほったらかしにしておいた、奥歯の詰め物が取れてしまった部分の治療を本日行いました。行いましたといっても自分で行ったわけではもちろんなく、こちらのサイトで宮崎県第二位、宮崎市第一位の顧客満足度を誇るあみ歯科医院の網先生にやってもらったのですが、歯をチョチョイと削ってパシッと詰め物をするだけかなーと軽い気持ちで臨んだところ、



麻酔します



えっ。抜くのですか?



削るんだけど、このままだと痛くて悶絶しちゃうから



つまり、生まれて初めて「神経を抜く」治療をしますよ、ということなのでした。神経抜く時って麻酔するんですね。当たり前か。ところで、一口に「神経を抜く」などと申しますとまるでヤットコで神経をつまんでニューッと抜き取るような錯覚を覚えますが、そんなことしたら悶絶どころか顔面がいうことを聞かなくなっちゃうだろう、ぐらいのことはスチャラカ医学生の私でも何となくわかります。では一般に「神経を抜く」というのは、どういう事であるのか。


こちらの写真をご覧下さい。


 (c)All About

歯の神経を抜くとは、オレンジ色の部分を外から穴を開けて取るということです。
(c)All About


「ということです。」ですまされちまいましたが、取るためには麻酔をあちこちに打つのです。ガリガリ削るのです。そして最終的には回転する細い針金のようなもので「オレンジ色の部分」にある結合組織とか血管とか細い神経をぐるぐる絡め取って、薬を浸した綿球をギュウギュウ詰めて上からセメントで蓋をして、NSAIDs*1を処方して2210円取るのです。歯も痛いが財布も痛いのです。


いまちょうど麻酔の切れ時とNSAIDsの効き時の端境期のようで、もの凄い圧痛を感じております。歯磨きしてもいいのか?*2というのが、目下の関心事であります。

*1:Non-Steroidal AntiInflammatory Drugs:非ステロイド性消炎鎮痛剤

*2:そう、私は別に歯磨きをさぼっているわけではない