実用
TOEICが来年リニューアル カナダや豪州英語の聞き取りも
(Yahoo! News ITmedia)
TOEICとはTest of English for International Communicationのこと。Internationalと銘打っているのだから、アメリカ英語一辺倒というのはもとよりおかしな話ではあったのだ。事実私の友人で、イギリス英語を身につけてしまった人たちは*1ことごとく、TOEIC使えない!と言っていた。
新試験では、リスニング問題の一部を長文化する。会話聞き取り問題はこれまで、短文1文×30問だったが、文章を長めにし、1文当たりの設問を3問(10 文×3問)に増やす。テストを開発している米国Educational Testing Service(ETS)のトリナ・デュークさんは「現実生活により近いシチュエーションの試験になる」としている。
「現実生活により近い」か。ご苦労様です。
写真を正しく説明している文章を選ぶリスニング問題は、20問から10問に減らす。理由は「現実生活で、写真の解説文を選ぶような機会はまずない」(デュークさん)ため。
そら、そうだ。
リスニング問題の発音はこれまでアメリカ英語のみだったが、イギリス、カナダ、オーストラリア・ニュージーランド発音の問題も出す。
ここが目玉ですね。でも、出題の割合とかどうやって決めるんだろうか。あと、教育法を見直す、という論議にならないのかしら。あ、そしたらまた教材屋が儲かるか。なるほどね。
リーディングでは新たに、長文中の複数の空所に単語を補充する問題を追加する。読解問題も一部長文化するほか、2種類の文章の関係を類推する問題を追加する。誤文訂正問題はなくす。
誤文訂正をなくす、だって?それはいただけませんねえ。文法をやらせない、文法に気をつけさせようとしない風潮がこのごろ語学教育界にはびこっていますが、それはとんでもない間違い。母語だって文法は大事なんだよ。国会中継などを見ると明らかですね。ちょっと間違って喋ると揚げ足をとられるし、第一バカに見える。それから、会話よりも対話の技術をきちんと身につけさせるべき。相手に合わせて話すことがいかに大事か。
畢竟、言葉は、人間の持つ中でも最高の部類に属する武器なのです。もちろん諸刃の剣なのだが。