道草
無事合宿は終了、行きに達成できなかった不文律の二つ目
途中で温泉
と、阿蘇といったら
ソフトクリーム
の二大目標を掲げ、合宿先を11:00に出発。まずは、地元出身者からの情報に基づき「濃い濃いソフト」を求めて阿蘇山田牧場へ。我々は律儀に牧場を目指したため、ついた先には牛しかおらず、製品ではなく原料を訪ねちゃったねー、などと与太をいいながら売店へと車を進める。ソフトクリームは思ったほど濃くなかったが、うまかった。
その後なぜか「人吉の温泉に行こう」ということで大移動。眠気がピークに達した私は風呂にはいるとそのまま就眠してしまうおそれにより、外のテラスで球磨川を眺めながら途中で買った宇土名物小袖餅を堪能。
小袖餅の由来*1
永正十四年の或日宇土城主名和伯耆左衛門尉は民情を見んものと独り忍びで城下を歩かれ、とある町端れの茶店に這入り心ゆくばかり餅を味われました。城主のお顔を知らない茶店の娘静江はさっさっと出て行かれる城主に「お餅代を戴きます」と申しました。城主はお金が無いのに気付、ほとほと困られ遂に小袖を切って「是を持って城内に来い。さすれば餅代をとらす」と言って立ち去られました。
小袖の紋で城主であることを知った娘静江は自分の無礼の罰が母に及ぶ事を恐れ、其夜城内に忍び込み母を救けて私独り成敗して下さいと嘆願いたしました。城主は静江の孝心に感激せられ、小袖と沢山のお金を下し置れました。それから静江の孝心と餅の美味を賞へて誰言ふとなく「小袖餅」と名付けられ次の様な俗謡さえ流行しました。
“餅は餅でも小袖の餅は、可愛い静江の味がする”
小袖餅本舗 主人 敬白
その後は、眠気を払うように高速を利用し、あっという間に宮崎に帰投。