習慣


ATS作動し福知山線停止 下り特急、運転再開後初

Yahoo! News 共同通信

20日午後6時20分ごろ、兵庫県尼崎市のJR福知山線尼崎−塚口間を走行中の新大阪発豊岡行き下り特急「北近畿15号」が、脱線事故現場のカーブ近くに差しかかると、制限時速70キロの旧型列車自動停止装置(ATS−SW)が作動、非常ブレーキがかかった。

乗ってた方々はさぞいやな思いをしたでしょうね。でも私は、赤い字で書いてある部分について


こういうのを喉元すぎれば熱さ忘れる、って言うんだ!


と吠えたい、というわけではなく、むしろ


運転士も大変ネ


と思っているのです。つまり、今までの基準、というか、業務上のやむを得ないぎりぎりのラインとして、「制限速度は70km/hだけど、まあ、ちょっとぐらい平気だよね」ということで運転をなさっていたJR西日本の方々に、いきなり「今日から70km/h以上出すと止めちゃうもんね」ってな条件を与えて、スムーズに行くわけないもの。人間の慣れ、というか、癖、というか、育て鍛えてきた技能の細かい部分って、そうそう一朝一夕に変わるものじゃないでしょう。つまりソフト面での見直しが全くなされてない*1わけだから、これは当然の帰結


明日からいきなり、


車は右側通行です


って言われたら、貴男も貴女も、困るでしょう?

*1:そういえば今日の朝日新聞朝刊で、野田正彰・京都女子大教授(精神医学)が似たようなこと言ってたが、まさか今日の今日でこんなことが起きるとは野田さん以外は誰も思ってないでしょう