漢方

jcjil2004-10-23

しつこく続く膨満感に対して、ついに中医学的アプローチを試みることを決意。昨日漢方医学研究会部室に行って6年生のT先輩に「膨満感があって苦しい」と訴えたところ、「気滞があるから下ろすお薬がいいでしょう」と言われたので方剤学の本をみて、よし、半夏厚朴湯だ、と思い早速処方をしようと生薬棚に手を伸ばしたところ、


せっかく中医学をやっているんだから、そんな和漢みたいな決め方はしないで、弁証をやってみたらどうでしょう


と先輩笑っておっしゃる。それもそうだ、我々は日本漢方(=和漢)ではなく中医学を志しているのだ、と思い直し、今日3年生のI先輩と一緒に弁証(症状から病の特性を導きだし、特性に合わせた生薬を特定すること)をやってみたのだが…。


めっぽう難しい。ああでもナイコウデモナイと3時間半もかかってやっと出た結論をT先輩に見せたところ、すげなくニッコリ


あれ?熱証なのに暖めるお薬ばっかりですね


やり直し。その後家庭教師のバイトに行ったT先輩を、飯を食ったりT先輩の家のそばの喫茶店で症例(といっても私自身のことだが)再検討しながら待ち伏せし、結果を渡して明日までにチェックしてもらうことに。首尾よければ明日にでも生薬が我が手に。煎じるための土瓶はすでにI先輩に借りてあるので、2・3日中には我がアパートは漢方くさくなることでしょう。


ちなみに…

中医学と日本漢方(和漢)の違い

中医学は証(各症状とその原因や体質)に合わせて生薬を配合する
日本漢方は原因をあまり考えずに症状に合わせて出す方剤が決まっている

生薬と方剤の違い

漢方薬に入っている一つ一つの成分が生薬(植物中心)

  • 例:葛根、陳皮、茯苓、桂皮、大棗

生薬を組み合わせたレシピが方剤

つまり、方剤に基づく日本漢方ではイラナイものが入ってたり、イルものが微妙にかけてたりして薬の効き方の切れ味が悪くなってしまうことが多いのですね。日本では日本漢方が主流です。我が漢方医学研究会では、あくまでも中医学を追究しています。


道は長く遠いけどさ。